コマイ

コマイの生物写真

体長40センチ前後になる。マダラに似ているが、頭が小さく、よりスマート。下あごの鬚は非常に細い。

魚貝の物知り度 ★★★★
知っていたら達人級
食べ物としての重要度 ★★★
一般的(流通量は多くも少なくもない)
味の評価度 ★★★
美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区側棘鰭上目タラ目タラ科コマイ属
外国名
英名/Saffron cod,Wachna cod,Far-east navaga
学名
Eleginus gracilis(Tilesius)
漢字・由来
漢字 粉馬以、氷下魚、氷魚。『魚と貝の事典』(望月賢二 柏書房)
由来・語源 マダラに似ているが大きくならず小さいから。「小魚」を意味する。漢字「粉馬以」は当て字。
「氷下魚」は冬期、根室湾などで結氷した氷を割り、穴を穿ち、氷の下にいるものを釣ることから。
地方名・市場名
コマイタラとも。
出世魚。
15センチくらいまでの小型魚をゴタッペ。
25センチくらいまでをコマイ。
それ以上をオオマイ。
北海道でカンカイ。
アイヌ語でカンカイ、コマイ、ポンエレクシ。

概要 ▽

生息域

海水魚。北海道周辺。黄海、オホーツク海、ベーリング海、北太平洋。
大陸棚浅い海域。

生態

産卵期は厳冬の1月〜3月。
岸近くで氷点下、氷点下近い水温で産卵する。

基本情報

関東では干物として流通するのみ。
鮮魚は非常に希。
コマイという魚自体の認知度は低い。

水産基本情報

市場での評価 関東の市場では鮮魚はほとんど見かけない。値段は安い。
漁法 定置網、底建て網、底曳き網
主な産地 北海道

選び方・食べ方・その他 ▽

選び方

鮮魚は関東では主に煮つけか、焼き物にしかならない。
触って硬いもの。

味わい

旬は冬。
白身で鮮魚は旨みに欠ける。
干物は皮周辺に味があって、焼くといい風味が出る。
晩秋から冬にかけて「こまい子(卵巣)」が入荷してくる。
スケソウダラの子(たらこ)に負けず劣らず卵粒が小さく、味がいい。

栄養

寄生虫

食べ方・料理法・作り方

調理法
煮る(煮つけ)、揚げる(唐揚げ)、汁(みそ汁、ちり鍋)、卵巣の煮つけ、焼く(塩焼き)

コマイの煮つけコマイの煮つけ 子持ちのコマイを内臓だけ取り、煮つけたもの。
コマイ唐揚げコマイ唐揚げ 小振りで骨が軟らかく、上品な白身なのでじっくり2度揚げにすると丸ごと食べられる。とても美味しい。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

干もの 一夜干し、寒干しなどほとんどが頭と内臓を取り除いた状態のもの。干し加減はいろいろ。総てが北海道産。
唐揚げ(冷凍食品) 青森県八戸。
かんかいかんかい 冬期にとれたコマイを氷点下の屋外で干したものが「かんかい」。夜には氷、昼にはとけてを繰り返しながらカチカチになるまで干したもの。木槌で徹底的にたたき、あぶって、手でむしり食べる。
コマイの丸干し丸干し 比較的乾燥の度合いの低いもの。クセのない味わいで万人向き。[丸弘水産 北海道厚岸町]
コマイ唐揚げコマイ唐揚げ コマイの頭と内臓を取り去り、唐揚げ粉をまぶして冷凍したもの。解凍しないでそのまま揚げる。[マルヌシ 青森県八戸市]
氷下魚子醤油漬氷下魚子醤油漬 氷下魚の卵巣をほぐして醤油漬けにしたもの。

釣り情報

砂浜、防波堤から投げ釣り。

歴史・ことわざなど

季語は冬。

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血液中にマイナスでも氷らない物質を持つ。産卵期は1月~3月の厳冬期。市場では加工品が多くときどき鮮魚で入荷、またスケトウダラのように卵巣だけの入荷もある。
 関東で暮らしていると「こまい」というのは在り来たりな魚である。関東の居酒屋でもよく見かけるものだし、魚屋、スーパーで普通に売っている。ただしコマイの鮮魚を探すとなかなか出合えるものではない。天下の築地でも季節は冬、それもあまり入荷の多い魚ではないのだ。
■大型のものは鮮魚としても上々である。煮つけ、塩焼きなどにできる。また卵巣は煮つけなどにして美味。ただ関東などで見かけるのは主に干物。からからに干しあげた寒風干しは木槌などでたたいて、繊維をほぐしてそのまま、もしくは軽く炙って食べる。また生干しもいい味である。

参考文献 ▽

『新北のさかなたち』(水島敏博、鳥澤雅他 北海道新聞社)、『魚と貝の事典』(望月賢二 柏書房)


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