クマノコガイ

クマノコガイの形態写真一覧 (クリックで下に拡大表示)
殻長2.8cm前後。多数の斜めの筋があるが、あまり深くはなく表面はすべすべしたように思える。臍孔周辺は緑色に染まることが多い。殻長2.8cm前後。多数の斜めの筋があるが、あまり深くはなく表面はすべすべしたように思える。臍孔周辺は緑色に染まることが多い。

クマノコガイの形態写真

殻長2.8cm前後。多数の斜めの筋があるが、あまり深くはなく表面はすべすべしたように思える。臍孔周辺は緑色に染まることが多い。

魚貝の物知り度 ★★★★
知っていたら達人級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★
美味
分類
軟体動物門腹足綱前鰓亜綱古腹足目ニシキウズガイ科Chlorostoma属
外国名
学名
Chlorostoma xanthostigma A.Adans,1853
漢字・由来
漢字 熊子貝
由来・語源 まっくろで熊の子を思わせる姿から。
地方名・市場名
クロニナ/高知県宿毛市・土佐清水市・大月町
クロビナ/鹿児島県鹿児島市
クロミナ/宮崎県日南市(20170510)、鹿児島県南さつま市笠沙
クロメ/徳島県海部郡海陽町宍喰・竹ヶ島
ツブ/広島県(フレスタ サンクス/広島県山県郡北広島町)
ツベタカ(ツベタカニナ)/愛媛県伊方町

概要 ▽

生息域

海水生。福島県・能登半島以南、潮間帯〜水深20メートル岩礁地帯。
岩の上のクマノコガイ関東周辺では潮間帯に普通に見られる。

生態

基本情報

磯などでの遊び、浜下りのときに食べる磯の巻き貝。
海辺ではみそ汁にしたり、晩酌のともにする。
多くの地方で売り買いできない、磯の巻き貝というと分かりやすそう。

水産基本情報

市場での評価 ニシキウズガイ科で磯にいる巻き貝は1970年代前後から高騰している。筆頭にあるのがシッタカ(バテイラ)。日本海で主流のオオコシダカガンガラ。他にはコシダカガンガラ、クボガイ、ヘソアキクボガイ、ヒメクボガイ、クマノコガイなどがある。ヒメクボガイ、コシダカガンガラ、クマノコガイはこのなかでもっとも安い磯の巻き貝といえる。
漁法 採取
産地

選び方・食べ方・その他 ▽

選び方

味わい

旬は春だと思われる。
貝殻はやや厚みがあり重い。足は大きくワタに苦みがない。筋肉の甘味は磯の巻き貝のなかでも強い方。
料理の方向性
小形の貝なので基本的にゆでる、煮るが基本形。水を大目にすると汁になる。またゆでて身を取り出して天ぷらにしてもいい。

栄養

寄生虫

食べ方・料理法・作り方

料理法
煮る(塩ゆで、煮貝)、汁(みそ汁)、揚げる(天ぷら)

クマノコガイの塩ゆで塩ゆで 塩水に入れてから火をつけて煮る。高知県宿毛市・土佐清水市などではいちばん味のいい磯の巻き貝だと思われている。

好んで食べる地域・名物料理


になみそになみそ クボガイ(ニナ)、クマノコガイ(ツベタカ)、イシダタミ(シュウトメニナ)、イソニナ、スガイ(ニゴザ)、レイシ(ニシ)などの磯の巻き貝をゆでて身を取り出し、ひしお(しょうゆのみ)で煮たもの。愛媛県伊方町で作られている。[次郎長寿司 愛媛県八幡浜]
磯もんの酢みそ和え ゆでて身を取り出し、新玉ねぎのスライスと合わせて、酢みそと和えたもの。玉ねぎではなくねぎを使うことも多い。穏やかな味の麦みそが磯の風味と合う。[徳島県海部郡海陽町宍喰・竹ヶ島]

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど

季語歳時記では春 桃の節句などに浜や山で弁当を持ち遊ぶ習慣があり、磯遊びもそのひとつ。磯で貝などを漁って食べるのだが、クマノコガイも代表的な収穫物のひとつ。
磯遊びの代表的な収穫物
ニシキウズガイ科/バテイラ、オオコシダカガンガラ、コシダカガンガラ、ヒメクボガイ、クボガイ、ヘソアキクボガイ、クマノコガイ、イシダタミ
アッキガイ科/イボニシ、レイシガイ
ソデボラ科/マガキガイ
カサガイ類/ベッコウガサ、ヨメガカサ、マツバガイ、ウノアシ

参考文献 ▽

協力/田中水産(鹿児島県鹿児島市)、次郎長寿司・橋本歩(愛媛県八幡浜)
『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『日本及び周辺地域産軟体動物総目録』(肥後俊一、後藤芳央 エル貝類出版局)


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