キヌカツギバイ

キヌカツギバイの生物写真

殻長8センチ前後になる。貝殻は非常に薄くもろい。貝殻の表面に短い毛が筋状に規則正しい間隔で円周を巻いている。

魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★★
非常に美味
分類
軟体動物門腹足綱前鰓亜綱新腹足目エゾバイ科エゾバイ属エゾバイグループ
外国名
学名
Buccinum kinukatsugi Habe & Ito,1968
漢字・由来
漢字 衣被貝、被衣貝
由来・語源 衣被(きぬかつぎ 本来は「きぬかずき」)とは平安以来女性が頭から衣をかぶって外套のようにしたもの。この衣をかずく(着る)ことから里芋の子芋の皮を剥かないでゆでたものを、「衣かつぎ」と言った。皮を剥かないでゆでた里芋のような貝という意味。もしくは料理「衣かつぎ」に利用するような小振りの里芋に似ているという意味合い。
地方名・市場名
北海道オホーツク沿岸、羅臼町ではケバイ(毛ばい)。

概要 ▽

生息域

海水生。北海道南岸、北海道東北岸、オホーツク沿岸。
水深80メートル前後〜400メートル前後。

生態

基本情報

関東にはほとんど入荷してこない。
北海道羅臼などで主に秋にとれる。
希に入荷しても、一般的な小売り店に出ることは希。
非常に味のいい巻き貝。

水産基本情報

市場での評価 入荷は希。値段は安い。
漁法
産地 北海道

選び方・食べ方・その他 ▽

選び方

貝殻がもろく壊れていることが多いので、足などに触れてよく反応して動くもの。粘液などがあまり出ていないもの。

味わい

旬は秋(入荷時期)
貝殻は薄くもろい。
歩留まりはいい。
テトラミンはなく、唾液腺除去の必要はない。
クセのない味わいで熱を通しても硬くならない。

栄養

寄生虫

食べ方・料理法・作り方

調理法
塩ゆで、煮る
塩ゆで 単に塩味だけでゆでても非常に美味。酒を加えてもよい。個人的には10分以上ゆでているが、まったく硬くならない。
キヌカツギバイの煮つけ
煮る 薄い醤油味で煮ても、こってりと甘辛く、煮てもうまい。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど

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■入荷は希
北海道の日本海側をのぞく地方に棲息している。貝殻に筋状に白い毛が生えていて見分けやすい。
写真のものはラウスバイとの入会である。この荷主の『鈴木シーフーズ』というのが正確な産地は不明である。
入荷は秋が多くて、見る限りすべて鈴木シーフーズからのもの。貝殻に毛が生えているために、人気がないもようだが、これが煮て非常にうまい。箱には「毛バイ」と書かれる。
■煮たり、酒蒸しにすると身に甘味があり味はとてもいい。これほどうまい貝であるのに人気がなく値段も安い。もったいないこと甚だしい。
●オホーツク産。鈴木シーフーズ

参考文献 ▽

『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)


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