エゾメバル

代表的な呼び名ガヤ

エゾメバルの形態写真一覧 (クリックで下に拡大表示)
体長25cm前後になる。胸鰭の縁は丸い。眼窩下縁、頭頂に棘がない。背鰭棘13。尾鰭の後縁は白い。体側の鱗は霜降り状。尾鰭の後縁は白い。

エゾメバルの形態写真

体長25cm前後になる。胸鰭の縁は丸い。眼窩下縁、頭頂に棘がない。背鰭棘13。尾鰭の後縁は白い。

魚貝の物知り度 ★★★
知っていたら通人級
食べ物としての重要度 ★★★
一般的(流通量は多くも少なくもない)
味の評価度 ★★★
美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目カサゴ亜目メバル科メバル属
外国名
White-edged rockfish
学名
Sebastes taczanowskii (Steindachner)
漢字・由来
漢字 蝦夷目張。
由来・語源 北方系のメバルの意味。
■ メバルは目が大きく見張っているようであるため。
地方名・市場名
北海道などからの荷にはガヤ。荷主(産地仲買人)に聞くと「がやがやたくさんとれるため」、もしくは「がやがやたくさんいるため」。
山形県鶴岡市由良漁港でガヤ。

概要 ▽

生息域

東北以北。北海道に多い。
浅場、河口域、汽水域。

生態

岸近くから、水深100メートルの岩礁域。
卵胎生。
交尾期は秋、春には卵が大きくなり、初夏に仔魚を産む。
魚類、エビ類、オキアミなどを餌とする。

基本情報

北海道、東北など産地では安くてたくさん取れて、
どのように料理しても味がいいので人気がある。
「わいわいがやがや」賑わしいほどにたくさんとれるので「がや」というが、
これは安い魚をさげすめる言語ではなく、親しみを込めた愛称なのだろう。
入荷量は関東でも多く、比較的安いのでよく見かける。
最近ではフレンチでポワレなどにする店も増えている。

水産基本情報

市場での評価 市場などで箱に「がや」と書かれて大量に並んでいることがある。ときにまとまって入荷する魚なのに、関東では馴染みが薄く、魚屋などで販売するのがむずかしい。値段が安い上においしいのでもっと評価されてもいい魚である。三陸、北海道ものがほとんど。
漁法 釣り、刺網、定置網
主な産地 北海道、岩手県

選び方・食べ方・その他 ▽

選び方

鮮度落ちは早い。触って硬いもの。目が澄んでいるもの。鰓が鮮紅色のもの。

味わい

旬は秋から冬
鱗は柔らかく弱く取りやすい。皮はやや厚みがあり硬い。
白身でほどよく硬く、血合いは薄紅色。
熱を通すと適度にしまる。
肝の味がよく、いいだしが出る。

栄養

寄生虫

食べ方・料理法・作り方

調理法
汁(みそ汁、塩味の汁、中華スープ)、バター焼き(ポワレ、ムニエル)、煮つけ、塩焼き、唐揚げ、刺身
エゾメバルの味噌汁

みそ仕立ての汁は非常に滋味あふれるもので、うまい。大根、ニンジン、玉ネギなどの根菜類と合わせてよし、白みそ、三河の豆みそなどと合わせてもよい。
エゾメバルのバター焼き
バター焼き
沖縄でやるように丸のまま、じっくり弱火でバター、もしくはマーガリンでソテーする。皮目は香ばしく、中はしっとりと仕上がる。同じく油脂を使ったポワレ、ムニエルにしても美味。
エゾメバルの煮付け
煮つけ
関東ではメバル類はおしなべて煮つけ用と目されている。ようするに定番料理とも言えそうなもの。上品な白身で皮目に旨みがあり、頭部などから旨みがにじみ出てくる。ウスメバルやメバル(クロ、シロ、アカの3種)に負けない。
塩焼き 白身の上品な塩焼きとなる。メバル特有の上品でいながら甘みの強い味わい。皮にも好ましい風味がある。
唐揚げ 小振りのものは丸のまま揚げてよし。じっくり揚げると骨、頭部も食べられる。
刺身 鮮度のよいものは刺身になる。しっかりしたほどよく硬い身質で血合いがきれい。旨みも甘みもそれほど強くないが、上品で淡泊、飽きの来ない味わい。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

北海道などでは浅場の釣り魚の代表的なもの。エサ釣り、ルアー。

歴史・ことわざなど

参考文献 ▽

『新北のさかなたち』(水島敏博、鳥澤雅他 北海道新聞社)、『北海道の全魚種図鑑』(尼岡邦夫、仲谷一宏、矢部衛 北海道新聞社)、『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)


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