アカメバル

代表的な呼び名メバル

アカメバルの生物写真

胸鰭軟条は15本。身体は左右に側扁(平たい)して全体に黒味がよわくやや赤味がかる。胸鰭は肛門直上を超える。

関連種 ~ メバル3種。元々は「メバル」として1種であった。

魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★★
一般的(流通量は多くも少なくもない)
味の評価度 ★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目カサゴ亜目メバル科メバル属(旧メバル)
外国名
Rockfish
学名
Sebastes inermis Cuvier,1829
漢字・由来
漢字 赤目張
由来・語源 「目張」は「「目丸」でもあり、目が大きいという意味。「赤」は浅場のメバルのなかでも赤味がかっているため。古くはメバル。
地方名・市場名
古くはメバル。

概要 ▽

生息域

海水魚。沿岸のガラモ場、アマモ場。
北海道〜長崎県の日本海側、岩手県、相模湾〜紀伊水道の太平洋側、瀬戸内海、宮崎県。朝鮮半島東岸。

生態

■ 卵胎生。11月前後に交尾、12月から2月に出産される。
■ 浅い岩礁域・藻場に生息。
■ 北海道から九州、朝鮮半島。
■ 仔魚期には小型の甲殻類、成魚になると小魚、エビなどをエサとする。
●メバル3種(クロメバル、アカメバル、シロメバル)は共通。

基本情報

クロメバル、シロメバル、アカメバルは流通上、日常的には区別しない。
沖合にいるウスメバルが「沖めばる」、本種など3種類が「めばる」と呼ばれていた。
浅い岩礁域にいる魚で関東では代表的な高級魚だ。

水産基本情報

市場での評価 入荷量はあまり多くはない。高値。
漁法 刺し網、定置網、釣り
産地 千葉県

選び方・食べ方・その他 ▽

選び方

味わい

旬は秋から春。
鱗は軟らかくて取りやすい。皮はしっかりしている。骨は軟らかい。
透明感のある白身。熱を通しても硬くならない。

栄養

寄生虫

食べ方・料理法・作り方

料理法 煮る(煮つけ)、汁(潮汁、しょうゆ汁、みそ汁)、焼く(塩焼き)、生食(刺身、焼霜造り、皮霜造りなど)、揚げる(唐揚げ)

アカメバルの煮つけ煮つけ メバルは関東では煮つけの魚という認識がある。これがまことに妥当なところで、煮つけて硬くならず、身離れがいい。クセのない白身なのに調味料に負けないうまさがある。
みそ汁 半割にしたものを湯引きして冷水に取り、残った鱗などを丁寧に取る。よく水分を拭き取り、水から煮出してみそを溶き、少し煮たもの。汁にうま味が出ていて、このなかで身を崩しながら食べる。
アカメバルの塩焼き塩焼き 塩焼きは振り塩をして一時間以上置き、じっくりと焼き上げる。皮に好ましい風味があり、身が硬くならないのがいい。
アカメバルの唐揚げ唐揚げ 揚げるとすると唐揚げにするべきだろう。片栗粉をつけてじっくり揚げて取りだし、強火で二度揚げする。香ばしくて美味しい。
アカメバルの刺身焼霜造り 非常に歩留まりが悪く、脂ののった大形以外は身自体にはそれほど味がないので、単に刺身にしてもそれほどうまいとは思えない。むしろ皮霜造りや焼霜造りにして皮を生かして美味。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

メバル竿というのがある。2メートル上の柳のように軟らかな竿である。これに胴つきの2~3本のハリをつけ、小エビやときにドジョウ、活けのカタクチイワシ、イカナゴなどを餌に釣る。素晴らしいヒキ込みに竿は弓なりになる、1匹、待って2匹と連になると折れんばかりに曲がるのを耐えて総てのハリにかけるのがこの釣りの醍醐味である。

歴史・ことわざなど

■ 山形県鶴岡市で「天口ふじな」は「大きな口あけて上を向くな」という意味だという。[いな舟 山形県鶴岡市]

旧ページ内容

[以下古い記載が含まれている可能性があります]
メバルといえば煮つけと言われるが、やはり、これがいちばんうまい食べ方。鮮度のいいものを煮つけると皮がパッツンパッツンとはじけて、このはじけた身がプリプリとして甘い。
また瀬戸内海沿岸の町では、この煮つけたものを、冷まして焼いて食べる。これ試してみたら面白い味わい。どこかひなびていていい。わざわざ焼くために煮つけるほどに魅力がある。
塩焼き、もしくは干物にしてもうまい。
小型のものは唐揚げにもできる。
活け、鮮度のいいものは刺身にしてもいい。特に活魚の刺身は最上級の味わい。

参考文献 ▽

『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)


関連記事 ▽

戻る

ページトップへ