サラガイ

サラガイの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
10.5cm SL 前後になる。殻長に対して殻高があり、やや正三角形に近い。後方の斜面は平坦で少し角張って少し尖る。また斜面の縁は少しひび割れる。規則的な同心円脈で覆われるが、成長線は弱く、表面がつるつるしてほとんど目立たないものもある。内側は黄土色もしくはオレンジ色で、まれに紅色のものものある。
10.5cm SL 前後になる。殻長に対して殻高があり、やや正三角形に近い。後方の斜面は平坦で少し角張って少し尖る。また斜面の縁は少しひび割れる。規則的な同心円脈で覆われるが、成長線は弱く、表面がつるつるしてほとんど目立たないものもある。内側は黄土色もしくはオレンジ色で、まれに紅色のものものある。
10.5cm SL 前後になる。殻長に対して殻高があり、やや正三角形に近い。後方の斜面は平坦で少し角張って少し尖る。また斜面の縁は少しひび割れる。規則的な同心円脈で覆われるが、成長線は弱く、表面がつるつるしてほとんど目立たないものもある。内側は黄土色もしくはオレンジ色で、まれに紅色のものものある。
10.5cm SL 前後になる。殻長に対して殻高があり、やや正三角形に近い。後方の斜面は平坦で少し角張って少し尖る。また斜面の縁は少しひび割れる。規則的な同心円脈で覆われるが、成長線は弱く、表面がつるつるしてほとんど目立たないものもある。内側は黄土色もしくはオレンジ色で、まれに紅色のものものある。
10.5cm SL 前後になる。殻長に対して殻高があり、やや正三角形に近い。後方の斜面は平坦で少し角張って少し尖る。また斜面の縁は少しひび割れる。規則的な同心円脈で覆われるが、成長線は弱く、表面がつるつるしてほとんど目立たないものもある。内側は黄土色もしくはオレンジ色で、まれに紅色のものものある。
10.5cm SL 前後になる。殻長に対して殻高があり、やや正三角形に近い。後方の斜面は平坦で少し角張って少し尖る。また斜面の縁は少しひび割れる。規則的な同心円脈で覆われるが、成長線は弱く、表面がつるつるしてほとんど目立たないものもある。内側は黄土色もしくはオレンジ色で、まれに紅色のものものある。

白貝(シロガイ)

珍魚度・珍しさ★★
少し努力すれば手に入る
魚貝の物知り度 ★★★★
知っていたら達人級
食べ物としての重要度 ★★★
一般的(流通量は普通)
味の評価度 ★★★
美味
分類
軟体動物門二枚貝綱異歯亜綱マルスダレガイ目ニッコウガイ科サラガイ属
外国名
Northern great tellin
学名
Megangulus venulosus (Schrenck, 1862)
漢字・学名由来

漢字 皿貝 Saragai
由来・語源 『目八譜』より。貝殻に厚みがなく白い皿(陶器の皿)を思わせるため。

地方名・市場名
シロガイ[白貝]
参考聞取 場所北海道室蘭・白老、富山県、関東周辺 
マンジュウガイ[満珠貝] マンジュガイ[満珠貝]
参考聞取 場所富山県富山市 
ヒラガイ[平貝] イタガイ アマメセエイ カピウセイ

シロカイ ジョロウガイ マサガイ
参考文献より。 

概要

生息域

海水生。潮間帯下部〜水深20m前後の砂地。
千葉県銚子以北、日本海鳥取以北の本州、北海道。朝鮮半島、沿海州、サハリン沿岸。

生態

■ 潮間帯下〜水深20メートルの河川の流入の少ない砂泥地に生息。
■ 海中に漂うデトリタス(浮遊する有機物。動物の排泄物や死体など)を水管でとらえて食べている。
■ 性転換し、産卵期は夏から秋。
■ 成長が遅い。

基本情報

北陸以北の日本海、北海道の比較的浅場に生息している。
漆喰のような白い貝殻を持ち、北国の砂地などに普通にみられる二枚貝。食用となるのはサラガイ、アラスジサラガイの2種。ホッキガイ(ウバガイ)などの桁網に混ざってとれる。
ウバガイなどと比べると安かったので産地では日々の総菜などに使われていたようだ。これが全国的に流通している。
また北陸などでは好んで食べられてもいたが、現在ではほとんど北海道産となっている。このあたりのことは本データベースの課題だ。
珍しさ度 食用貝なので珍しくはない。地域性があるので探せば手に入る。

水産基本情報

市場での評価 北海道太平洋側からの入荷が多い。市場では「シロガイ」と呼ばれ関東でも定番的なものとなっている。値段は安い。
●関東に入荷する「シロガイ(白貝)」はアラスジサラガイ、サラガイの2種類。サラガイがいちばん小振りなので安い。
漁法 貝けた網漁(「ホッキガイ(ウバガイ)」、「アオヤギ(バカガイ)」漁に混ざってとれる)
産地 北海道、青森県

選び方・食べ方・その他

選び方

原則的に生きているもの。貝殻につやのあるもの。

味わい

旬は春〜夏
貝殻は厚みがあって重く、アサリなどと比べると歩留まりは悪い。軟体部は貝らしい風味に乏しいが、反面クセのない上品な味わいがある。熱を通すとやや硬く締まる。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

サラガイの料理法・調理法・食べ方/炒める(野菜炒め)、生食(刺身、酢のもの)、ソテー(ジョン、ムニエル)、煮る(ワイン蒸し)、汁(みそ汁)、リゾット
サラガイの刺身 アオヤギ(バカガイ)と同様、剥いて湯通しして冷水であら熱を取り、刺身にも。完全な生で食べてもまずいわけではないが、軽く熱を通すと甘みが出る。ただしアオヤギのような個性には欠ける。軽く湯がいたものを酢の物、和え物にしても美味。

サラガイと空心菜の炒めもの サラガイは剥き身にする。砂などを噛んでいることは少ないが念のために塩水でざっと洗ってもいい。中華鍋などに太白ごま油としょうがとにんにくのみじん切りを入れて熱し、空心菜とサラガイの剥き身を一緒に入れて一気に炒める。味つけは塩コショウのみ。香酢(黒酢)、しょうゆ、中華スープなどを使ってもいいし、八角などの香りづけをしてもいい。
サラガイのワイン蒸し サラガイはザルなどに入れてよく洗う。フタができる鍋などにオリーブオイル、にんにくを入れて加熱する。にんにくの香りが立ってきたらサラガイを入れてオイルと馴染ませて白ワインを入れる。貝殻が開いてきたら香りづけのバターを加えて貝殻が総て開いたらパセリ、スイートバジルなどを散らして出来上がり。中華風に老酒とごま油を使ってもいいし、清酒で蒸し上げてもいい。
サラガイのみそ汁 サラガイはザルなどに入れてよく洗う。これを水から煮て殻が開いたらみそを溶く。身自体の味を楽しみたいならば、みそを溶いて沸いたところに入れる。汁のうま味は弱いが身の甘味や食感は格段によくなる。殻付きの汁にする場合には小振りなものを選ぶのもコツ。
サラガイのお吸いもの サラガイを剥き身にしてヒモや貝柱、内臓の部分を集めておく。これを昆布だしで煮て、酒、塩で味つけしたもの。薬味は黒コショウ。あっさりした上品な味の汁になり、酒の後などにとてもいい。
焼く 片方の貝殻を剥き、ガス台などに備え付けられているグリルで焼き上げたもの。オーブントースターなどでもできる。焼き上がりの味つけはしょうゆと酒、もしくは白ワインと塩などお好みで。貝らしい風味は弱いが焼いた香ばしさは実に魅力的である。
サラガイの炊き込みご飯 二枚貝の中でも上品で草がない。熱を通しても硬くならないのも魅力的である。刺身に開いたときのひもや貝柱などを集めて置く。まるまる軟体を使ってもいい。砂などを噛んでいるのでていねいに塩水で洗い。酒と薄口醤油で味つけをして、生姜のせん切りと一緒に水飯の用意をした釜に入れて炊き上げる。
サラガイの卵とじ丼 卵との相性が抜群にいい。軟体部分は丸ごと使ってもいいし、ヒモや貝柱だけでもいい。鍋に醤油・みりん・少量の水を煮立てて、玉ねぎ、貝を加えて煮えてきたら卵でとじる。ご飯と併せると最強なので、卵とじ丼にすると非情にうまい。
サラガイのリゾット ワイン蒸しにして貝を取り出し身を分けて、適宜に刻む。蒸したときに出た汁を別に取り分けておく。鍋にオリーブオイルとニンニク、エシャロットを入れて炒め、ワイン蒸しのときの汁とハーブブイヨンを入れる。ここにご飯やトマトを入れて煮る。バターとパルメジャーノレッジャーノ(粉チーズでもいい)などのチーズをスライスしながら加え、取り分けて置いた身を入れる。仕上げにパセリなどを混ぜ込んで出来上がり。

好んで食べる地域・名物料理

北海道ではウバガイやバカガイに混ざって揚がる混獲物であった。安い貝なので様々な惣菜に使われていた。

白貝カレー(シロガイカレー) 古くはホッキガイ(ウバガイ)と一緒にとれるサラガイは安くて売り物にならなかったという。それで白老から苫小牧にかけての家庭では肉の代わりに白貝(サラガイ、アラスジサラガイ)を炒めて、野菜(玉ねぎ、人参、ジャガイモ)などと煮込んでカレールーを溶き入れる、ごくごく平凡なカレー。あまりスパイシーなものではなく、平凡なカレールーで平凡に作る方が貝の旨味を感じられる。[北海道白老郡白老町、苫小牧市]
白貝の野菜炒め(シロガイの野菜炒め) 古くはホッキガイ(ウバガイ)、バカガイと一緒にとれる売れない安い貝の代表的なもので、主に産地周辺で消費されていた。主に煮たり、みそ汁になったが、野菜と一緒に炒めて食べることも多かったという。肉の代わりのサラガイである。実際に食べてみると豚肉を使うより贅沢な味わい。御馳走である。[北海道白老郡白老町、苫小牧市]

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど