カラフトシシャモ

代表的な呼び名カペリン


20cm SL 前後になる。側へんして細長い。側線は完全で鰓蓋から尾鰭に達する。尻鰭は丸みを帯びる。

魚貝の物知り度 ★★★
知っていたら通人級
食べ物としての重要度 ★★★
一般的(流通量は普通)
味の評価度 ★★★★
非常に美味
分類
顎口上目硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区新骨亜区正新骨下区側原棘鰭上目キュウリウオ目キュウリウオ科カラフトシシャモ属
外国名
英名/Capellin  ノルウェー語/Lodde
学名
Mallotus villosus (Müller, 1776)
漢字・学名由来

漢字 樺太柳葉魚
由来・語源 本種が国内で初めて確認されたのがカラフトであったため。

地方名・市場名
シシャモ
場所2000年前後まで全国的にシシャモで売られていた。 
カペリン
場所2020年では全国的に。 
ホクオウシシャモ[北欧シシャモ] カナダシシャモ
備考2010年現在シシャモという呼び方はほとんどされていない。2008年ではシシャモという表示を確認。 

概要

生息域

海水魚。浅海域で純海水魚。
太平洋と大西洋の寒帯域、北極海。北海道のオホーツク海沿岸。

生態

基本情報

1970年代に国産のシシャモの人気が高まり、品不足になって(需要過多で)輸入されるようになった。
大西洋北部、ノルウェーなど北欧、カナダ沖などに大きな資源があり、訪米ではまったく食用としないために、大量に輸入されるようになった。
同じ時期に国産のシシャモが激減すると、小売り店の「シシャモ」の多くは本種にとってかわった。
一般的に「シシャモ」は本種のことで、標準和名のシシャモはスーパーではめったに見かけなかったことがある。今はスーパーなどでも「カペリン」として売られている。
アイスランドや北欧でとれた原魚は国内m中国などで干もの加工されている。

水産基本情報

市場での評価 ほとんど総てが干ものとして流通。雄はフライなどに加工されるが影が薄い。値段は比較的安くて安定。
漁法
主な産地 アイスランド、カナダ、ノルウェー
年間2万トンあまりが輸入されている。

選び方・食べ方・その他

選び方

乾燥の度合いの高いもの。変色していないもの。腹がだらけていないもの。

味わい

旬は不明
骨も身体も非常に軟らかい。
丸ごと食べることが出来る。
独特の旨みを感じる脂がある。
卵巣も美味。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

調理法
焼く、フライ

総て加工品。
干ものは網で焼くのではなく、テフロンフライパンで。
弱火でじっくり焼く。
干ものをフライにしてもうまい。
たまに冷凍で雄が出回ることがある。
これはフライにして美味。
卵巣は単独で塩漬け、醤油漬けなどになる。
これもうまい。
軟らかいので、網の上で焼くよりもテフロンフライパンで焼く方が簡単。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

干もの 主に子持ちの丸干し。日本各地で大量に作られている。
カペリン子(ししゃも子) 卵をほぐして塩漬け(調味料)にしたもの。そのものも流通しているが、主にスーパーなどの総菜、すしなどに使われている。
焼きししゃも カラフトシシャモをあぶって甘辛い味つけをしたもの。
小売り店に並ばない日はないのがカラフトシシャモ(カペリン)の丸干し。ほとんどが子持ち。

釣り情報

歴史・ことわざなど