このページは旧ページです。新ページをご利用下さい。
市場魚貝類図鑑では現在新ページへの移行を行っております。
既に一部のページを除き、新ページの方が内容が充実しております。新ページも合わせてご利用下さい。
新ページ「アラスジサラガイ」はこちら >>
軟体動物門二枚貝綱異歯亜綱マルスダレガイ目ニッコウガイ科  アラスジサラガイ Megangulus zyonoensis (Hatai and Nisiyama,1939)
他のニッコウガイ科の貝にはここから!

魚貝類の物知り度
★これを知っていたら学者 ★★これを知っていたら達人 ★★★これを知っていたら通 ★★★★これは常識 ★★★★★これ知ってなきゃハジ
●本サイトの無断転載、使用を禁止する
一見、ベニザラガイと見分けがつかない。ただし表面が粗く、もろく見える
貝殻の裏側は小豆色。もしくは赤藍の濃淡がある。濃さはマチマチ
成長肋(筋)は太さが揃わない
魚貝の物知り度/★★
■関東では馴染みがないものの
北海道からの入荷が多い。値段は安い
生息域◆北陸・銚子以北に棲息
大きさ◆殻長10センチ前後
漢字◆「粗筋皿貝」。
由来◆サラガイ属で成長肋が太く粗い
呼び名・方言◆
北海道全域、関東の市場では「白貝(しろがい)」。
食べ方◆刺身/ムニエル/焼き貝/椀、汁

 北海道沿岸、東北などで「ほっき漁(ウバガイ漁)」のときに混ざってとれる。
 ベニザラガイとの区別は至難。殻の内側が紫がかった赤味は弱い。じん帯を右上において左の稜線は微かに直線的。左と下の比較写真を参照してください。
■他のサラガイとは味では区別がつかない。刺身はクセがなく、食べやすい。刺身するには青柳(バカガイ)のように軽く熱を通して開くといい。また椀だねやムニエル、バター焼きや焼き貝、かき揚げなどにしてもうまい。
東京での評価は「東京のさかな」へ
寿司に関しては寿司図鑑へ!
サラガイ3種の比較
サラガイはときに混ざり合い、ともに「白貝」とされて北海道などから入荷する。
上からアラスジサラガイ
殻が厚く持ち重りする。貝殻表面の白い皮はややとれやすく貝殻のいちばん上部(貝頂)から同心円上にある筋(成長肋)がはっきりしている
中、ベニザラガイ
殻がやや薄い。貝殻の表面に殻皮(薄い膜)があり、アラスジサラガイと比べるとなめらか
下、サラガイ
他のサラガイの仲間とは区別しやすい。上の2種よりやや小振り。表面がつるつるしている。
●味わいは3種とも似通っている




関連コンテンツ

サイト内検索

目次

ぼうずコンニャク本

ぼうずコンニャクの日本の高級魚事典
魚通、釣り人、魚を扱うプロの為の初めての「高級魚」の本。
美味しいマイナー魚介図鑑
製作期間5年を超す渾身作!
美味しいマイナー魚図鑑ミニ
[美味しいマイナー魚介図鑑]の文庫版が登場
すし図鑑
バッグに入るハンディサイズ本。320貫掲載。Kindle版も。
すし図鑑ミニ ~プロもビックリ!!~
すし図鑑が文庫本サイズになりました。Kindle版も。
全国47都道府県 うますぎゴーゴー!
ぼうずコンニャク新境地!? グルメエッセイ也。
からだにおいしい魚の便利帳
発行部数20万部突破のベストセラー。
イラスト図解 寿司ネタ1年生
イラストとマンガを交えて展開する見た目にも楽しい一冊。
地域食材大百科〈第5巻〉魚介類、海藻
魚介類、海藻460品目を収録。