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形態◆握り拳のような形。北海道産(画像上)は黒く、本州産(画像下 福島県相馬市原釜に揚がったばかり)は茶色だ。
バカガイ科(Mactridae)について◆
国内には23種。
食用となる貝は多いが、流通するものはバカガイ、シオフキ、ウバガイ(ホッキガイ)、ナガウバガイ、ミルクイなど。
二枚貝綱マルスダレガイ目マルスダレガイ科
ウバガイ(漢字/姥貝 英名/Hen-clam)
Pseudocardium sachalinense (Schrenck,1862) 
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魚貝の物知り度/★★★ 知っていると通人級
食べ方◆刺身/バター焼き/煮つけ/ほっき飯/ホッキカレー/かき揚げ  ◎非常に美味
生息域◆鹿島灘以北、日本海北部から沿海州、オホーツク海の浅い砂地に生息。
生態◆潮間帯下~水深50メートルの砂泥地。
大きさ◆殻長10センチを超える。
市場での評価・取り扱われ方◆市場には年中入荷が絶えない。入荷量も多い。北海道産は殻が黒く厚くて重さがあり値段も高いが、福島や常磐のものは安く庶民的。
漁獲方法◆貝けた網漁
◆食べてみる◆
 市場へは福島、北海道などが多い。とれる場所によって色合いが違い、北海道の樽前浜のものや室蘭のものは真っ黒から焦茶色。福島や茨城のものは薄茶色からクリーム色、大型のものはやや黒っぽい(これはもっと調べる必要がある)。
 身をはずして開き軽く湯通しして使うのだが、こうすると身が薄く赤紫に染まる。生でも食べられるが熱を通すとぐっと甘味と旨味が増す。
 バターで焼くのもうまい。短時間でさっと焼き上げる。香りづけにニンニクなどを使ってもいい。
 貝柱やヒモは炊き込みご飯に炊くと、アクがなくてうまい。これを煮豆のだし代わりに入れると、最高の煮豆になる。同様にヒジキ、竹の子などと煮てもうまい。
 ヒモ貝柱をかき揚げにして美味。
◆名物料理・加工品◆
福島県浜通名物ホッキカレー/肉の代わりにホッキを使っているだけの素朴なもの。その昔は肉よりもホッキ(ウバガイ)の方が安かったため。
福島県浜通名物ホッキ飯/ホッキをそのまま炊き込むものと、甘辛く煮て、混ぜるタイプがある。
寿司に関しては寿司図鑑へ!
ウバガイの基本◆
■市場などでは「ホッキガイ」。
漢字◆
「姥貝」、「雨波貝」。
「ウバガイ」は福島から銚子当たりまでの呼び名ではないか。貝殻が薄汚れて見えるから?
呼び名・方言
北海道では「ホッキガイ」、「ホッキ」。
アイヌ語で「ツウツウレップ」、「ニシホッケ」。
「ウバッカイ」、「ドンブリガイ」。
参考/『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社)、『商用魚介名ハンドブック』(日本水産物貿易協会編 成山堂)、『新北のさかなたち』(水島敏博、鳥澤雅他 北海道新聞社)
■私見。市場魚貝類図鑑データベースから 
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