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食用ツツイカ目簡単目次
閉眼亜目
ヤリイカ科/眼は透明な皮膜に覆われる。軟甲(体内にある貝殻の痕跡、透明で細長く薄い板状のもの)がやや幅広い
アオリイカ
ジンドウイカ ケンサキイカ ヤリイカ ブドウイカ
カリフォルニアヤリイカ ヨーロッパヤリイカ
開眼亜目/眼は露出してなにも覆われていない。軟甲(体内にある貝殻の痕跡、透明で細長く薄い板状のもの)の幅が狭い
ホタルイカモドキ科
テカギイカ科
ソデイカ科 アカイカ科
ホタルイカ
ドスイカ ソデイカ
スルメイカ
アブライカ
アカイカ スジイカ

鮮度のよいとき外套膜背側に星状の白い斑紋がでる。外套膜後部、貝殻(甲)に針がない。外套膜後部(一般に頂点と思われている部分)から粘液を出している。またそこが薄汚れて見える。
頭足綱コウイカ目コウイカ科
シリヤケイカ
Sepia japonika Sasaki,1929
他のコウイカ科のイカへはここから1
魚貝の物知り度/★★★ 知っていたら通人級
食べ方◆刺身/天ぷら/ゆでる(酢みそ和え)/焼く(干物)
◎非常に美味
大きさ◆外套背長20センチ前後。
生息域◆関東以西、東シナ海、南シナ海。東北地方南部以南。西太平洋温帯・熱帯域。
生態◆
アマモ、海苔ひび、フトヤナギモなどに4月から7月にかけて産卵する。
市場での評価・取り扱われ方◆ウイカなどに混ざって入荷することが多い。値段はコウイカと同様に高い。ただし単独種での入荷の場合値が低いことがある。
シリヤケイカの基本◆
■コウイカとしばしば混同されてくる。
甲(貝殻)をつけたまま干物にする。これを「甲つきするめ」という。
漁獲方法◆刺し網/底曳網/定置網/釣り
漢字◆
「尻焼烏賊」。
由来◆尻(外套膜後部)から粘液を出し、尻が焼けて(汚れて)見えるイカの意味。
「こういか(甲烏賊)」について
貝殻(甲)を持つイカの意味。
貝殻(甲)は浮きの役割。
コウイカ(ハリイカ)類の鰭を一般に「えんぺら」と呼ぶ。
呼び名・方言◆
別名「ハリナシコウイカ(真烏賊)」。
関東の市場で古くは「マイカ(針無甲烏賊)」。
島根県では「シリイカ(尻いか)」、「シリクサリ(尻腐り)」、「シリコウイカ(尻甲いか)」。
「ジンゴベイ」。
「ツベクサリ(尻くさり)」。
釣り◆東京湾ではコウイカの釣りが盛んである。寒い時期にシャクリ竿、もしくは比較的軽い竿を使い、テンヤという2本の引っ掛け針がついた道具にシャコの餌をつけて釣る。ここにシリヤケイカも混ざる。
◆食べてみる◆
 原則としてイカの下ごしらえのときあまり水で洗いすぎないこと。
 刺身はねっとりとして甘みがあり美味。
 コウイカ同様天ぷら、塩焼き(干物)にしてもうまい。
寿司に関しては寿司図鑑へ!
同定/『新・世界有用イカ類図鑑』(奥谷喬司 全国いか加工業協同組合)、『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)
参考/『島根のさかな』(島根県水産試験場 山陰中央新報社)、『イカ』(奈須敬二、奥谷喬司、小倉通男 成山堂)、『イカはしゃべるし、空も飛ぶ 面白いイカ学入門』(奥谷喬司 講談社)
■私見
がついたものは引用部、もしくは参考文献あり
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刺身はコウイカ(墨烏賊)同様絶品。下ごしらえのとき水で洗いすぎないこと。



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