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形態◆いわゆるカタツムリ形。表面はつやつや平滑(なめらか)でキサゴのなかでは大型になる。
●キサゴととても似ている。比較は下に。
キサゴのページへ
ダンベイキサゴ
表面に
螺溝(渦巻き状に現れる筋)がない
キサゴ
表面に
螺溝(渦巻き状に現れる筋)がはっきりしている
ニシキウズガイ科(Haliotidae)について◆
基本的には円錐形。殻の内側は真珠光沢を帯びる。
国内に136種。
代熱帯、亜熱帯、温帯に広く分布。
代表的な食用種も多く多様。
磯などで「磯もの」、「磯玉」と呼ばれる、バテイラ、オオコシダカガンガラ、イシダタミ、クマノコガイ、クボガイなど。
熱帯にはギンタカハマ、サラサバテイ。
砂地にいるキサゴ、ダンベイキサゴ。
軟体動物門腹足綱前鰓亜綱古腹足目
ニシキウズガイ科キサゴ属
ダンベイキサゴ
Umbonium giganteum (Lesson,1833)
他のニシキウズガイ科の貝へはここから!
魚貝の物知り度/★★ 知っていたら達人級
食べ方◆ゆでる/酒蒸し(煮つけ)/
酢の物/佃煮
◎非常に美味
大きさ◆殻幅4センチ前後
生息域◆男鹿半島、鹿島灘以南の九州南部の砂浜に棲息。
生態◆外洋に面した砂地、水深5~30メートルに生息。
市場での評価・取り扱われ方◆
■茨城県、千葉県、愛知県などから入荷してくる。量的には少ない。値段はやや高め。キサゴ類ではもっとも入荷の多いもの。
■流通するキサゴ類はキサゴ、ダンベイキサゴ。
ダンベイキサゴの基本◆
「おはじき」など玩具として遊ぶ。
装飾品とする。
漁獲方法◆調べているところ。
漢字◆「団平喜佐古」、「団平細螺」、「団平扁螺」。
由来◆「だんべい」とは荷を運ぶ頑丈な川船。「きさ」とは木目のこと。(?)
呼び名・方言◆
■関東の市場では「ナガラミ」。また「ナガラメ」と呼ぶ地域が多い。
「キシャゴ」、「チシャゴ」、「ビナ」、「マイゴ」、「ヤサラ」。
「オオシタダミ」、「オキンミナ」、「デンベイ」、「ナガラメ」、「ヨネミナ」。
◆食べてみる◆
 キサゴの仲間はあまり火を通しすぎないのがよい。陶器などの器に塩と入れて熱湯をそそぎ、しばらく蓋などをして待つ。ほどなく待った後、その湯の中で身を洗いながら食べる。
 本種のいちばん嫌われるのが砂をかんでいるものの多いことであるが、これを器の湯で洗い落として食べる。
 また煮貝にする場合、軽く煮て、そのまま「鍋止め(鍋の中で冷ます)。個人的には単にゆでる方がうまいと思うが、煮ても乙な味になる。
 産地ではゆでたものを、酢の物にしたり、佃煮とする。これらもとてもうまい。
●キサゴ、ダンベイキサゴは共通。
●『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)
参考文献/『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社)、『日本語源大辞典』(小学館)
■私見
がついたものは引用部、もしくは参考文献あり
●本サイトの無断転載、使用を禁止する
ゆであがったキサゴは貝殻から出し、ゆで汁のなかで洗いながら食べる



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