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甲殻類十脚目異尾下目タラバガニ科エゾイバラガニ属 エゾイバラガニ Paralomis multispina
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魚貝類の物知り度
★これを知っていたら学者 ★★これを知っていたら達人 ★★★これを知っていたら通 ★★★★これは常識 ★★★★★これ知ってなきゃハジ
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魚貝の物知り度/★★
■漁獲量が少なく希少なカニ
漢字◆「蝦夷棘蟹」
呼び名・方言◆「ミルクガニ」
食べ方◆
焼きガニ/しゃぶしゃぶ/蒸しガニ/鉄砲汁
大きさ◆ 甲長20センチ前後になる
生息域◆徳島県蒲生岬以北に生息。生息域は非常に広い。

 本種も含めてタラバガニの仲間は体の裏側にあるふんどしと呼ばれる部分がガザミなどと比べると大きく柔らかい
(写真下左)。また一見ハサミも含めた脚の数が8つであるかのようだが、最後尾の脚は決して消滅しているわけではない。ちゃんと甲羅の下に隠れて鰓や卵の保護に活躍している(写真下右)
 どれぐらい前のことであろう、静岡県焼津市の小川という港にある串という釣り場に通っていた。そこで聞いたのが「ミルクガニ」というものであった。船着き場で待っていたら買えるというので、場所もはっきりしないままなんとか買って帰えれないものかと探していた。それが2003年12月になってやっと購入することができた。その船というのは長兼丸、船長は長谷川久志さん。深海生物の研究では知らぬ人はいないという名人であった。
 長谷川さんによるとエゾイバラガニ(ミルクガニ)は水深760M~830Mに生息。水深が深くなると型も小型になりメスがほとんどであり、1200メートルにまでカゴを入れてもミルクガニがとれたと言う。
メモ/産地としては静岡県焼津、神奈川県横須賀市長井などであるが、他の産地は不明である。情報があればメールをいただきたい
■ゆでたり、蒸したりすると乳製品のような香りが立つ。これで焼津で本種をとる長谷川さんなどがつけた名前が「ミルクガニ」である。料理法は下に記したが、最上の料理法は焼きガニである。非常に濃厚な旨味であり、殻の焼いた香りとバターのような身の香りがあいまって、絶品になる。
●静岡県焼津市の長谷川久志さん(長兼丸)から。購入方法などは文末に。駿河湾は珍しい甲殻類の宝庫。食の冒険が楽しめます。
エゾイバラガニの下ごしらえ
まず最初にふんどしと甲羅の間にハサミを入れて切り離す。ここは柔らかいので簡単に切り離せる
切り離したら甲羅を前方に引っ張るようにしてはがす。甲羅の中にはみそといえるようなものはなく、またうまくない
甲羅の下にある鰓と鰓の間のくぼみにあるワタ、口と口の回りにある口脚を取り除く
以上で可食部分、甲羅、ふんどし、口・口脚、ワタに分解される
最後に脚をもって2つに割る
これで出来上がり。このカニの調理のポイントは素早く熱を通すこと、そのためにこの状態にするのがベスト。一連の作業は小学校6年の娘がおこなったが、「簡単だった」とのこと
●長兼丸の長谷川久志さん作成の『ミルクガニの調理方法』から
エゾイバラガニの欠点は少々水っぽいことである。それがために、ゆでるというのはやめた方がいい。そこで蒸すか焼くかということになるが、試してよかったのが焼きガニである。できるだけ火力のある炭を使い強火で焼き上げる。焼き上がったら間髪をいれずに柑橘類を搾って、大急ぎで口に放り込む。今回使った炭はマクマオウ炭(喜界町、あまみ木炭)、柑橘類はシークワーサーであり喜界町のみちのしま農園から送っていただいたもの。この炭は臭いも少なく火持ちもよいので我が家のお気に入りになりそうだ。みちのしま農園のホームページに!
(写真左)蒸しガニ。蒸し器で10~15分蒸す。蒸し加減は中火でやってみたが上々であった
(写真中)しゃぶしゃぶ。カニの脚を13秒ゆでたもの。甘みが強く濃厚ななかにもぷりっとした食感が楽しめる。ここでもしょうゆに柑橘類(シークワーサー)をしぼり込んだが、わさびじょうゆでもいい
(写真右)鉄砲汁。いい出汁がでる
●以上料理法は長兼丸、長谷川久志さんの『ミルクガニの料理方法』より

エゾイバラガニ(ミルクガニ)を購入するには、静岡県焼津市の長谷川久志さん(長兼丸)にメールにて。
E-mail/tyoukanemaru@thn.ne.jp
●長兼丸へはhttp://www2.tokai.or.jp/tyoukanemaru/

 
●漁の模様などはhttp://www.zukan-bouz.com/zkan/zkan/choukane/choukanemaru.html



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