スズキ系カサゴ目カサゴ亜目フサカサゴ科ホウズキ属 ホウズキ Hozukius embremarius ●他のフサカサゴ科の魚へはここから! 魚貝類の物知り度 ★これを知っていたら学者 ★★これを知っていたら達人 ★★★これを知っていたら通 ★★★★これは常識 ★★★★★これ知ってなきゃハジ ●本サイトの無断転載、使用を禁止する |
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魚貝の物知り度/★ ■市場への入荷は少ない ●本種の地方名、またホウズキと名付けられた理由など知っている方がいらっしゃったらお教え願いたい 生息域◆岩手県以南から九州までの深海に棲息。 大きさ◆40センチほどになる。 漢字◆「酸漿」?、「鬼灯」? 呼び名・方言◆関東ではアコウダイと区別せずに「あこう」と呼ぶ 食べ方◆ 刺身/鍋/煮つけ/塩焼きなど 本種に関しては長い間同定に関して悩んでいた。これを京都大学総合博物館からのアドバイスで、はっきり同定できるようになった。同定で難しいのは主にアコウとの見分け方である。それを背ビレ棘数12であること(アコウは13)、尾ビレの後ろ端がくびれて切れ込んでいないことで明白にわかる。尾ビレに関しては上のアコウと対比して欲しい。 釣り/東京湾、相模湾で冬から春にかけて盛んなのがアコウ釣りである。そのアコウ釣りにおいて「これはアコウ」「これはニセだな」なんてベテランが見分けている場面に出合ったことがある。この「ニセ」が本種であるようだ。アコウと同様に水深400~600メートルの深さから胴つき仕掛けで釣り上がる。 ■アコウと比べて味は劣ると書いてある図鑑がある。これはまったくの間違いである。ホウズキはアコウより小振りであるため、大きなものほどうまいという法則(考えたのはぼうずコンニャク)から、このような偏見が生まれたのであろう。大きめのホウズキを霜皮造りにすると絶品であるし、旨味甘味もたっぷり感じられる。しゃぶしゃぶやちりなどにしてもうまい。他には煮つけ、ポワレ。 ●寿司に関しては寿司図鑑へ! ●神奈川県三崎。八王子魚市場 ←(左)霜皮造りにしたもの。(右)絶品のしゃぶしゃぶ |
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