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魚貝の物知り度/★★★ 知っていたら通人級
市場での評価・取り扱われ方◆入荷量は多いが丸の形より加工品の方が多いのではないか。輸入ものも多い。値段はズワイよりも安く、カニとしては手頃
生息域◆茨城県以北、日本海などの深海に生息。ズワイガニが200~600メートルにいるのに対して本種は1000メートルもの深海にいる。
 産地としては山陰、佐渡島。太平洋側で福島県、三陸。
大きさ◆甲長12センチ前後になる
漢字◆「紅頭矮蟹」
由来◆ゆでていないのに紅(あか)いため。
 この「ベニズワイガニ」と命名したのは元農林省水産試験場香住分場の山本孝治。1943年10月に隠岐堆(おきたい)の生物調査中にオス10匹、雌を1匹山陰沖で初めて発見するなどした折りのこと。参考/『山陰の動物誌』上田常一 今井書店

呼び名・方言◆市場では「べにがに」と呼ぶことがある。
食べ方◆ 蒸しガニ(ゆでる)/刺身/鍋物


 形ばかりはズワイガニにそっくりであるが、体色が茹でる前から紅色である。日本海佐渡、島根県、太平洋側の茨城、福島の水揚げもかなりの量である。
 もっぱらズワイガニと対比して語られ、安いカニと見られがちであるが、味わいとしても決して大きな差があるわけでもない。通ぶるよりも、もっと実をとりベニズワイの味を堪能するべきだ。
 また本種は姿形丸のままで入荷することは少ない。
話題・こぼれ話、ついでに情報求む
メモ/1973年のサンケイ新聞社『郷土料理の旅』石井出雄に福井東尋坊の話として、このベニズワイを『タラバガニの一種』と解されている場面がある。「タラバガニ」というのが深海性のズワイやベニズワイなどにも使われた証拠である。
メモ/ベニズワイは国内で漁獲する物は年々減少の一途をたどっている。これに対して増加しているのが北朝鮮からの輸入の物。本種は加工品材料としては、重要なものであるが、この多くが実は陰の水産王国・北朝鮮「北鮮もの」なのだ。(2008年現在では北朝鮮からの輸入は中止されている)
■築地など流通の場には活け、茹でガニなどの姿形まるのままでより、カニのフレーク、カニ棒、また加工品のコロッケなどになって売られているのが普通である。
 活けは茹でて食べるのだが、先入観さえなければうまいカニである。多少水分が多いものの、甘くて舌の上で適度にほぐれる食感はなかなか捨てがたい。また福島県いわき市小名浜では民宿でもベニズワイが名物で気軽に安く食べられる。茨城、福島などの市場で茹でたてを楽しむのも旅の醍醐味かもしれない。
 また面白いのは本種の甲羅だけを調理用(グラタンなど)に売っていること。これいったいどこからくるのだろう?
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甲殻類十脚目短尾下目ケセンガニ科ズワイガニ属
ベニズワイガニ
Chionoecetes japonicus Rathbun,1932

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上がオス、下がメス。メスの入荷は少ない


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