節足動物門甲殻上綱軟甲綱(エビ綱)真軟亜綱(エビ亜綱)エビ上目
十脚目短尾下目ガザミ上科ガザミ科ガザミ属

ジャノメガザミ(janomegazami)

魚貝の物知り度

★★★★ 知っていたら通人級

学名 Portunus (Portunus) sanguinolentus (Herbst,1783)
外国名 英名/Red-spotted swimming clab
同科同属 他のガザミ科のカニへはここから!
漢字・由来 漢字/蛇目蝤蛑
由来・語源/甲に蛇目模様のあるガザミという意味。蛇目文様とは同心円で中央に黒い丸、外側が白い丸で囲まれた模様。
ガザミの語源は
ハサミは強靱で強く、はさまれるとケガをするほど。それで「カニであってはさまれると痛手を負うことからカニハサミ」となり、これが短縮されて「ガザミ」となった。
代表的な呼び名
地方名・市場名

ジョウトウヘイ(上等兵)/静岡県雄踏町 浜名漁協雄踏支所 鈴木瑞穂75歳 、愛知県一色 仲買店兼カ(ぼうずコンニャク聞取)
サントウヘイ(三等兵)/静岡県雄踏町 浜名漁協雄踏支所 新久丸45歳(ぼうずコンニャク聞取)
ミツボシ(三つ星)/愛知県蒲郡市西浦 西浦魚市場(ぼうずコンニャク聞取)
メガネ(眼鏡)/徳島県阿南市 徳島県地方卸売市場橘水産魚市場(ぼうずコンニャク聞取)
モンガニ(紋蟹)/三重県尾鷲市 尾鷲周辺名(『一日一魚』岩田明人)、和歌山市雑賀崎(金栄丸 『はまかぜ通信』 寺井政見さん)、徳島県。
モンツキ(紋付)/徳島県阿南市 徳島県地方卸売市場橘水産魚市場(ぼうずコンニャク聞取)

形態 甲幅12センチ前後になる。甲羅の前方は丸く、後方は台形。左右に強く長い棘がある。甲羅に3つの明瞭な蛇目型斑文がある。雄の鉗脚(ハサミ)は長く甲羅は左右に長い。



雌の鉗脚(ハサミ)は短く甲羅の前後左右幅はあまり差がない。
生息域 海水生。東京湾、秋田県以南、九州、琉球列島、八重山。台湾、インド太平洋、ハワイ。
水深20〜30メートルの砂地。
生態
基本情報 比較的暖かい地域では一般的。
関東などではあまり見かけない。
ガザミ類では中型種で、中部日本以西では一般的な食用ガニ。
ガザミなどと比べると安くて庶民的。
冷凍輸入も多く、格安なカニ汁(みそ汁)、中華食材などになって料理店などで使われている。
水産基本情報 水産物としての重要度/★★★ 重要性は平凡
市場での評価/関東ではあまり見かけない。生鮮品よりも冷凍輸入ものが多い。ガザミよりも安く、輸入ものは非常に安い。
漁法/刺し網、底曳き網
産地/
ノート
選び方 原則的に生きているもので持ってみて重いもの。
味わい・栄養 ★★★★ 非常に美味
旬は不明。
年間を通じてあまり味が落ちない。
殻は比較的柔らかい。
脚の筋肉よりも甲羅下の身の方が多い。
ほどよく繊維質。
非常に甘みが強く、後味が短くさっぱりしている。
汁にして非常にいいだしが出る。
卵巣、みそも美味。
寄生虫
すしネタ すしネタとしては寿司図鑑へ!
調理法 みそ汁、ゆでる
食べ方 みそ汁◆あまり手の込んだ料理には向かない。いちばんうまいのはぶつ切りにして、水から煮て、みそを溶いた汁。カニの臭みがみそで消えて、味わい深いものとなる。



ゆでる◆やや強めの塩加減でゆでる。非常に上品な甘みがあり、量食べても食べ飽きない。
好んで食べる地域
加工品・名産品
釣り
参考文献 『原色日本大型甲殻類図鑑』(三宅貞祥 保育社)