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甲殻類十脚目短尾下目アサヒガニ科
アサヒガニ
Ranina ranina

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魚貝の物知り度/★★★ これを知っていたら通人級
市場での評価・取り扱われ方◆東南アジアやオーストラリアなどの南半球から輸入されたものが目立つ。国産は少なく貴重。輸入物は値段はあまり値がつかない。また国産ものに値段にもばらつきがある
生息域◆相模湾以南に棲息。
生態◆他のカニのように左右に出はなく前後に動く。
大きさ◆
甲長15センチ前後になる
漢字◆「旭蟹」。参考/広辞苑
「朝日蟹」。参考/『魚と貝の事典』望月賢二 柏書房
由来◆ゆでていないのに赤いことから
食べ方◆ 茹でガニ/グリル/みそ汁

 アサヒガニがカニ(短尾類)にはいるのか、疑問を感じるときがある。カニの仲間はエビから進化して? 縦に長い体を折り畳み大きな甲羅に臓器を収納、尾を体の下に張り付けている。これがアサヒガニではやや不完全で、尾はまだ体の後部に伸びている。
 四国・九州以南に多いカニではあるが相模湾、駿河湾でも少量漁獲される。
 また関東の市場では国産ものは少なく値も張るが、オーストラリアなどからの輸入ものはよく見かける。この輸入アサヒガニは大きさも1キロ弱で揃っていて、値段が安い。1キロ1000円から1600円ほどである。しかも味もよい。英語では「スパナークラブ(SPANNER CRAB)」である。
◆食べてみる◆
 なんといっても素直に茹でて食べるのがいちばんうまい。なし割にすると身が飛び出してくるほどに詰まっている。このまっしろな身に甘味があり、とても旨い。味の傾向はズワイやタラバガニとは違ってさっぱりしている。料理法で面白いのはグリルである。縦二つ割りにしてオリーブオイル、白ワイン、塩コショウにハーブを添えてマリネ、これをグリルで焼く。
東京での評価は「東京のさかな」へ
●静岡県沼津市沼津魚市場
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