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◆食べてみる◆ 旬は秋から冬。カワハギと比べて味で劣るといわれる。これはウマヅラハギのとれた場所や鮮度によるともに鮮度の問題であると思われる。 瀬戸内海や西日本では、両種を値段的に分けたりしない。 刺身は透明感があり、その上、甘味がある。やや上品にすぎる味わいを助けるのが秋にたっぷり膨らんだキモである。夏には赤味がかったキモの色が寒くなってくると白くなり、口の中、体温で溶けるほどに脂がのる。これを適当に切り、刺身に巻き込んで濃淡混ざりあった旨さを味わう。 西日本では鍋物の材料としても珍重するが、白身であっさりしていながら甘味がある。とても味がいい。 煮つけも肝を生かして美味。 また各地で売られている干物などもとても味わい深いものだ。白身でさっぱり上品ななかに脂旨味もある魚であり、みりん干し、塩干物など当たりはずれがない。 ■がついたものは引用部、もしくは参考文献あり ■は私見、市場魚貝類図鑑のデータベースから 同定/『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会) ●参考/『新顔のさかな』(東京水産大学第10回公開講座編集委員会扁 成山堂書店)、『魚類学 下』(落合明、田中克 恒星社厚生閣) ●本サイトの無断転載、使用を禁止する |
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