トウゴロウイワシ目トウゴロウイワシ科ペヘレイ属  ペヘレイ(魚の王様) Odonthestes bonariensis(Valenciennes)
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魚貝類の物知り度
★これを知っていたら学者 ★★これを知っていたら達人 ★★★これを知っていたら通 ★★★★これは常識 ★★★★★これ知ってなきゃハジ
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物知り度/★★
■希に入荷してくる。産地は埼玉県(養殖)、茨城県(天然)
生息域◆原産はアルゼンチン。
大きさ◆40センチほどになる。
スペイン語◆Pejerrey
ポルトガル語(ブラジル)◆Peixe Rey
英語◆
erreySilverside、Sand smelt
食べ方◆ 刺身

 国内では埼玉県での養殖、霞ヶ浦の天然ものがある。霞ヶ浦ではときに大量にとれる。
 1966年、アルゼンチンから神奈川県淡水養殖場に卵がもたらされ県内の湖沼、河川に放流された。このペヘレイの養殖、増殖事業というのは主に河川などへの放流を目的とした。これはこの魚がスレや病気などに弱く養殖が難しかったためである。これを改善し、築地などに初めて出荷したのが埼玉県の安田である。
 2004年の5月に埼玉県大里町の安田養魚にペヘレイを見に行ってきた。この模様は「魚貝類を探す旅」に詳しく書くが、持ち帰ったペヘレイの味わいは筆舌に尽くしがたい。淡水養殖の魚のなかでももっとも味のいいものだろう。
■身はサヨリやシロギスに近くて透明感のある白身。三枚に卸して血合い骨がないことから、そのまま刺身に造れる。この刺身の味わいであるが上品でありながら、甘みがありしこっとした歯触りは他の魚にはない。今回はこれを握り寿司にしてみたが、これも言わずもがな絶品ではないかと思う。
寿司に関しては寿司図鑑へ!
埼玉県大里町、安田。詳しくはホームページを
↑ペヘレイの身は光りを通すほどに透明感がある。これが生きて水槽で泳ぐ様は美しいに違いない
→三枚に卸して皮を引いたら、焦げ茶の血合いがまっすぐに流れて見える。この血合いがなぜか刺身にすると映えるから不思議。この刺身の味は抜群にうまい。旬のサヨリに勝るとも劣らずであり、甘み旨味がある



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